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八角山登山路

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八角山登山路

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八角山登山路

東海の名山の再照明

峰ごとに優れた形をした八つの峰を一つずつ征服する喜びも一瞬
岩盤の構造がまるでペーストリーのように何層も重なって、砕けやすい恐れがある八角山 だ。
八角山は、あれこれと強い個性を持っている。
元々、美しいものは柔らかいだけではない。
美しさの中に刺が存在し、きれいな中に
いつも触手が潜んでいるものだ。

69番の地方道を行くと、左手に見事な山勢の下にきれいな緑の玉渓秘境が広がり、その美しさに惚れて足を運ぶと、谷の果てに至る直前、右手に八角山荘と広い駐車場が出る。
八角山と玉渓渓谷は、優れた容貌をもつ見事な一組のカップルというわけだ。
嬉しくてあちこち見回してみると、八角山荘は八角山と東大山、そして玉渓渓谷に遊びに来た人々を迎え、気楽に泊っていけるように盈德郡が準備した玉渓山村の中の家だ。
小さな橋を渡れば、八角山に直行する。
玉渓一円からは、全ての道が八角山に通じると言ってもいいが、八角山荘の方から入るのが下山しやすい。


侮れない出会いだ。急な108段の階段で息がぐっと詰まる。
八角山を登るつもりなら、これくらいは覚悟せよと言うように、ギーギー音をたてながら108の鉄製の階段があざ笑うように見下ろす。
高飛車な八角山、きっと八つの峰を越えてやると言い聞かせながら、108の階段を登る。


階段を登りきったら、また急な登り坂が続く。


息苦しくなった瞬間、平地が見えはじめる。
隠れた風景の間に微かに見える一本の峰、下を見下ろすと登って来た道がかなり長い。
末っ子の第一峰は兄弟に隠されて目立たない。しかし、よく見ると、鶴にふさわしい見事な姿で、空に向かって首を伸ばしている。


普通、山登りの目標は頂上だが、この山は八つの頂上を一つ一つ征服する喜びが味わえる。
つらい岩盤が続くが、それぞれの峰を見つけた時の喜び、これも八角山の魅力なのか…苦しみの後にやってくる8度のカタルシス!


第二峰に向かう道は二股の道、選択の岐路に立たされる。一本は平たく、もう一本はこれまでのように険しそうだ。さあ、どっちを選ぶのか。険しい方の道に入ってしまう。
第二峰から第七峰までやはり急な岩盤が予測される。第二峰に登れば、八角山全体の全景が視野に入ってくる。


危険地域と表記され、接近できない第四峰。とうとう第四峰と第五峰まで来たのに。遠くから眺めるだけで満足するしかない。
八兄弟のうち真ん中に挟まれ、自分の魅力を発揮するチャンスさえない、第四峰と第五峰を哀れに思いながら第六峰に向かう。
八角山は頂上に登ったら東には蒼い東海、西には靑松の周王山、南には浦港の東大山の裾、また北には揺れる橋のある山城渓谷が眺められる。
高いのは言うまでもなく、険しい山勢の中の絶景がまるで金剛山のようで、東海の金剛山と呼ばれる八角山。
下に玉渓渓谷の絶景が広がっている。
物事は最初が肝心だとか。やっと一息つきながら東海の金剛山、八角山の潜んだ魅力を横目で見る。


玉渓渓谷を見ると八角山の山勢が推し量られる。見事な山勢がつくった見事な渓谷、当然なことだろう。
峰ごとに優れた形をした八つの峰を一つずつ征服する喜びも一瞬、岩盤の構造がまるでペーストリーのように何層も重なっていて、崩れやすい八角山だ。
八角山は、あれこれと強い個性を持っている。元々美しいものは柔らかいだけではない。
つらい旅程を暗示するクライマックスの171段の階段。苦しいが楽しみだ。


八角山は空の上の雲の間に峰が聳えられているが、その形が動物の角を連想させることから八角山と名付けられたそうだ。
八角山は仙女の麻姑が、米を研ぐ途中で水を溢したという伝説が伝わる岩もある。
ひょっとして丸くて白い岩を渡っていた麻姑が、米のとぎ汁をこぼさないように恐る恐る歩く途中で、足を踏み外して八つの峰ができたのではないかと想像してみる。


八つの峰、八角帽子、八つの角など、有名だけに別名も多い。
とにかく、空しく終わってしまう八つの峰は頂上ではあるが、あまりにも物足りない。ただ自分自身を現わさずに平坦な敷地を提供している。
苦労しておまえに会いに来たと叫んでも、空しくこだまするだけだ。
兄弟峰を世話するのにくたびれたせいか、父親のように暖かな懐を貸してくれる八峰を後にして、下山の準備をする。
気楽に松林を通って下りはじめる。


八角山は峰を目指して険しい山登りを選ぶか、または緩やかな傾斜をゆっくり歩くコースを選ぶのか、決めなければならない。
玉渓渓谷から山城渓谷までの韓国最長のつり橋と松林路、山城渓谷の景色があるコース旅行も素晴らしい。 八角山荘に下りて八角山の景色を見上げてみよう。
消えたり現れたり、聳えている8つの峰の兄弟は、まるで天使のハートのように浮いている。



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