AG15. 愧市里伝統村 ⇔ ブルーロード Cコース 懐かしい故郷のおばあさんの家での一日– 愧市里伝統村 女Na: 今日は愧市里伝統村に行く日 ぷ~んと漂う睡蓮の香り、とうとう着いたか、古びた古宅の香り。 その風雅な趣きに引かれ、一歩一歩村へと足を運びます。いつの間にか朝鮮後期の女性になったようで。 ここは牧隱李穡先生の出生の地で、200年も越えた英陽南氏氏族村の伝統家屋がそのまま保存され古めかしく、 低い垣は純朴な品格が漂います。 郷愁にひたって伝統村の古宅の道を歩いていると、幼い頃、うきうきしてついて行った母の実家のことを思い出します。 この村が「愧市里」となった由来も李穡先生と関係があります。 高麗に性理学を紹介した朱子學者で、大勢の弟子を養成し、 六千編以上の膨大な詩文を残した大文豪であり、世界にその気概を示した巨木である李穡先生。 元と高麗の両国で文章家として名高かった当時、滞在していた中国の愧市里が気に入った先生は 高麗に帰って故郷の村を「愧市里」と呼んだそうです。 愧市里以外にもコレブル、觀漁臺も李穡先生が名付けたそうです。 故郷に対する愛情表現だったんでしょう。 愧市里伝統村は、愧市派宗宅をはじめ、勿小窩古宅や書堂、海村古宅、台南宅、靈隱古宅、注谷宅、川前宅、令監宅など およそ14軒の古宅と東屋、祠堂が民俗資料と文化財資料として指定されています。 家の構造は南向きの「口」字型で朝鮮後期の典型的な貴族家屋の姿をしていますが、 特に朝鮮中期以後、主流だった入母屋は四方の角を支える隅棟まで兼ねていて、 高級で優雅な造りの屋根となっています。 愧市派宗宅以外にも愧市里のいくつかの家屋で見ることができます。 朝鮮後期の氏族村の代表的ないい例である愧市里は、小さな村ですが、伝統村だけに美しい風俗と伝統を継承しており、 これを広く伝播するため努力しています。 村の入口の「槐亭」では、週末になると茶道体験や伝統衣装体験、ノルティギ、投壷など様々な体験ができるようになっています。 また、古宅の風雅な趣きを感じてみたいなら、美しい伝統家屋で寛げる古宅体験がおすすめです。 今も息づいている先祖の暮らしと歴史の現場、愧市里伝統村の紹介でした。